ワインの魅力 2


(「自宅ワインセラー」 気がつくとこんなになっちゃってました・・・)

いつもアルポルトカフェ日本橋高島屋店をご愛顧下さいまして、まことにありがとうございます。

昨日の続きですが、思えば、高級ワインを飲むのは登山をするようなものと言えるでしょう。というのは、高い山に登ろうとするのは、何も絶好の景色を見たいがためではなく、それによって自分を試し、鍛えたいというのが本当の目的であるのと同じように、そこに未経験の高いワインがあれば、我々は手を出さずにはいられないのです。

とは言え、これはある特殊な人種に属する人にだけそのような生き方が可能であり、向いているのであって、まともな人であればそれは不可能なことであり、ひょっとすると何の意味もないことなのかも知れません。

それどころか、そういう特殊な人種であっても、常にそういった高額なワインばかり飲んでいることは不可能です。それはどれだけ高い山を征服できる登山者であっても、その頂上で暮らすことができないのに似ています。

またついでに言えば、富士山は登るよりも遠くから色々な角度で、また色々な時間帯に眺めているだけの方が感動的であって、登ってみれば石ころだらけ、濃霧で前は見えないし、ゴミ屑やら自販機やら売店のおばちゃんやらで幻滅するのがお約束です。

実際高い山に登って周囲一体を見渡せる晴天に恵まれるなど、滅多にあることではないということは想像に難くありません。それと同じで高いワインを飲んで、一時の幻想に陥れるなどということは本当に運に恵まれたというべき貴重な体験なのです。しかし、低価格帯のものであれば、品質は比較的安定していてはっきりと味わいを楽しむことができます。

ですから、ワインもある程度高額なものに関しては、自分で飲むよりも、エピソードや飲んだ人の感想を聞くだけで十分でしょう。事実、世界でもトップクラスのワインのエピソードや、トップテイスターの言葉は「ワインよりも美味しい」と言われています(そのような言葉が人々をこの霊峰に誘い出し、遭難させるのです)。

でも、もし万が一宝くじにあたったとか、遺産が転がりこんできたとかして、そういった高いワインに挑戦してみようと思ったとしても、いきなりそういうものに手を出すのは危険です。

山は高くなるほど天候が変わりやすいのと同じで、高額なワインほど状態が不安定で、苦い思いをさせられることもままあるからです。ですから高い山に登るには、トレーニングは勿論、十分な準備をして、身体を慣れさせたりする必要もありますし、余程険しいものであればガイドも必要となるでしょう。

ワインもある程度高額なものを飲むならば、経験豊かな人に一緒に飲んでもらうのことが大切です。それをしなければ、高いお金を払ったのに何も得るところがないまま終わってしまうなんてことも大いにあり得るからです。

多くの人が有名なブランドもののワインに挑戦して、飲みはしたけれども、大きな感動を得るどころか多大な失望感を抱いてそのままワイン嫌いになります。それは保管とか熟成具合とか温度加減とか栓を抜くタイミングとか、グラスの大きさとかいろいろなことがワインに影響を及ぼすからです。また何事でも優れたものを味わうためには優れた精神が必要とされるからです。


続きはまた明日・・・

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