ガヴィの中のガヴィ(カステッロ・ディ・タッサローロ)

いつもアルポルトカフェ日本橋高島屋店をご愛顧下さいまして、まことにありがとうございます。

本日のワインは、「イタリアを代表する白ワイン」にして、温暖なイタリアにあってほとんど唯一確実な辛口白ワインである、ガヴィです。

ソムリエの講習とかそういう本では、とにかくイタリアの白ワインと言えば、このピエモンテ州のガヴィで、「辛口」で「長命」だと言われております。

残念ながら、我が愛するイタリア白ワインは、めったに辛口というものがありません。

特に最近は、みな赤も白も過熟、さらにバリックというヴァニラ香味の強い小さい樽で醗酵・熟成させる傾向にあるので、さらにそれが顕著になっております。

ガヴィも本当に最近は麦わら色どころか黄金色のものも出回っており、ヴァニラの香りのほかに、ハチミツとかパッションフルーツの香りさえ漂わせているものさえあります。

しかし、今回ご紹介するこのカステッロ・ディ・タッサローロのガヴィは、

まず、色はほとんど米酢のような

いや、蔵元から出荷されたばかりのものに至ってはエメラルドの反射さえ映り・・・

香りと言えば、

まさに水、あるいは水飛沫のような透明感と清涼感が漂い・・・

味わいは

これまた水のようでありながらも

喉を鳴らすような引き締まったミネラルの硬さを持っております。


一般の方であれ、専門家であれ

このガヴィを飲んで、ほかのワインを探そうという気にはなりません。

事実、これまで私のところにほかのガヴィを持ってきたインポーターに

ちょっとした印籠代わりにこのワインを飲ませていますが

みな「すみませんでした!」と言って平伏し、

自分が持ってきたガヴィを「これは料理にでも使ってください」と言って退散します。

それくらい、このガヴィは素晴らしい。どんなヴィンテージでも輝いています。

私はあまり白ワインを飲みませんが、これまで飲んだ白ワインのうち、最上のものは、「ルイ・ラトゥール コルトン・シャルルマーニュ1985」

2番目はすっかり失念しましたが、3番目にはしっかりとこのカステッロ・ディ・タッサローロのガヴィが入っております。

というか、もし、このワインを置いてある店、さらにグラスワインで出している店があるならば、「毎週通ってもいい」というくらいです。

本当にそれくらい美味しいです。

その水晶のような輝かしさ、硬さ、透明な清潔さは際立っており、世界中探してもほかにはありません。

一口飲んだときは、「色も味も香りもない!」と思いましたが、しばらくして「ああっ・・・」と言葉を失いました。

それをピアノ曲に譬えれば、まるでショパンラフマニノフの如く雄弁な「コルトン・シャルルマーニュ」とか「モンラッシェ」の豊穣さとは正反対にあり、バッハのような内向的な厳しさと整合性と清らかさを体現しているワインであります。

ブドウ品種はコルテーゼです。

このブドウは、イタリアのみならず、いやイタリアでしか成功しませんが(多くの期待を裏切ってシャルドネリースリングが原産地でしか本当に素晴らしいものを生み出さないのと同じく)、世界三大白ブドウ品種と言ってもいいと思います。

ついでにこのガヴィは熟成します。7年〜10年くらいの熟成によって、まさしく「鋼鉄のような」、いやほとんど「日本刀のような」硬さと切れ味の鋭さと妖しい美しさを表します。

このカステッロ・ディ・タッサローロのガヴィを飲まずして、ガヴィを知ったことにはならず、溜め息が出るほど美味しい白ワインを知ったことにはならないでしょう。

そんなワインをなんと!

グラスで¥945でご提供しています。

是非、ご賞味ください!!!!

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